こんにちは。
本日は、最近読んで良かったと思える本(電子書籍)のご紹介です。
2024年の前半で読んだ本の中で、一番良かった
すずひら『会社を辞めて生き方を変えることにした』
著者は大学卒業後に、IT業界に入って会社員となったが、13年で会社員としてのキャリアに終止符を打ち、現在は神奈川の田舎と呼ばれる地域でのんびり暮らしているフリーランスの方。
私がこの電子書籍に惹かれた理由は、境遇が少し私と似ていたからです。
具体的に言えば、大学卒業後に会社員と経験されておられ(同じIT業界)、会社員としてのキャリアに疑問をもち、メンタルダウンも経験し、今はフリーランスになって、日々の生活を大切に、自分の納得いく生活を心がけている。という部分です。
もっとも私は、すずひらさんのようなエリート会社員ではありませんでしたけどね。
本の内容を一言で表現するならば、「会社員生活から卒業して、残りの人生を後悔しないように生きると決めた人の試行錯誤」といったところでしょうか。
私もそうですが、会社員として自分の中では会社で結構真面目に働いていたのに、昇進できず、メンタルダウンも経験して報われなかったという悔しい思いは心の奥底にありますし、フリーランスになったはいいいものの、周りと比べて「これでいいのか?」と自信を失うこともあります。
すずひらさんの試行錯誤のエピソードは、会社員としての人生に疑問をもつ多くの人の参考になるのではと思います。
私が共感できた部分を2つご紹介します。
お金に対する考え方
お金は自分が納得できる生活するための手段であって、お金を稼ぐことそのものが目的になっているという現代の風潮に著者は疑問を投げかけます。
自分が納得できる生活を維持する前提で、不要と思える部分や優先順位の低いと思える部分への支出を削っていく。
そして、納得できる生活に必要なお金を稼ぐ方法を模索する。一昔前に比べてインターネット上で稼ぐことも不可能な時代ではない。一筋縄にはいかないが試行錯誤する余地はあるというのが著者の意見です。
副業プラットフォームはとりあえず登録して待つのが正解ではないかと思う
住む場所について
住む場所についても、会社に通勤するためという理由で家賃の高い都市部に住んでいるなら、郊外・田舎に移住するという選択肢もあって、固定費になってしまう家賃の負担が少ない場所の方がストレスなく生活できると著者は言います。東京を離れて、札幌に2年半、その後に神奈川県にお住まいになられているようですね。
私自身の経験で言えば、20年くらい前の新卒時代に九州の福岡に勤務することになった時には、Amazonもなく、カーシェアもなく不便な生活だった思い出がありますが、今は便利な時代になりました。
今は大阪の郊外(故郷のまち)に住んでいますが、不便はないですし、東京に比べたら家賃は、半分か1/3くらいで収まっています。
住む場所については、他のブログ記事でも書いています。
「自分の人生、何か違う」と思ったら、新しい人生が始まるのかもしれない
時代的な風潮の部分が大きいと思いますが、ほんの10-15年くらい前までは、(時に男性の)社会人たるもの、正社員としてバリバリ働き、30代半ばで、職場では管理職に昇進、家庭では結婚し、子供を授かり、家を買う。
そして、平日は家族のために懸命に働く。
私もこんな人生を歩むのかな、と思っていましたが、どうやらそうではなさそうです。だからと言って、自分の人生が終わったわけではない。
今、私はフリーランスの身分でIT関係の仕事をしています。
自分が納得できるサービスを必要な人に、適正価格で提案し、ご納得いただいた方とだけ、仕事をするようにしています。
でもこれって会社員だったらできないことが多いです。
もちろん、売上が最優先ではないので、仕事が少ない時もありますが、その時はバイトなり、委託の仕事なりで生活費をまかなうようにしています。幸いにも家族(妻)も理解してくれていますし、ずっと共働きなので、すぐに生活に困ることはないです。
これからも試行錯誤を続けながら、私も残りの人生を楽しみを見つけたいと思います。
メンタルダウンしたら何かを諦める必要があるという現実