住みたい場所に住むことは難しいのか?

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こんにちは。迷走中のエンジニア Lazydog です。

今回の記事はネガティブな内容を含んでありますので、不快に思われる方はこのページを閉じてください。

タイトルの通りですが、「住みたい場所に住むということは難しいのか?」について、少し書きます。

まず、私は今現在は住みたい場所に住んでいます。だからその意味では幸せです。でもそれは会社員という立場を卒業したから。

転勤・単身赴任が多かった会社員時代

私も会社員時代の13年間は常に転勤、単身赴任がいつくるかわからないと、怯えていました。そんな大袈裟なと言われるかもしれませんが、私の中で会社員をやめようと思った大きな要因のひとつです。

自分の意思で、行ったことのない場所に旅行してみる、あるいは住んでみるとは違い、転勤や単身赴任は私にとってとても苦痛でした。

結婚してからは、単身赴任や転勤の話で夫婦喧嘩になったことさえあります。ものすごくストレスがかかる日々でした。

私の奥さんは、正社員として働いていますが、経理を専門としているため、本社勤務であり、まず転勤がありません。それに加えて私は、SE(システムエンジニア)という職業上、極端にいえばプロジェクト単位で住む場所が変わったりします。

一度、会社がセキュリティインシデントを起こして、1週間単位で全国のクライアントを飛び回ったこともあります。

転勤や単身赴任を経験した方だと共感してもらえることはあると思うのですが、転勤・単身赴任は出費が多いです。いくら引っ越し費用を会社側が負担してくれるとはいえ、それは生活コストのほんの一部です。

独身の立場で引っ越しがストレスにならない人であれば、会社の経費で旅行させてもらえるという解釈もできるかもしれませんが、結婚していたり、ましてやお子さんがいれば、お父さんの立場は悲惨です。

そもそも、なぜ(おもに男性だけ)正社員だけが、安定したサラリーと引き換えに会社命令ひとつで全国転勤しなければならないのでしょうか。

会社側の主張は、日本での正社員は簡単に解雇や雇い止めできないので、仕方ないというものだと思いますが。

今は、正社員でも「転勤なし、フルリモートワーク可能」といった条件でも就職できるようですが、私が会社員を経験した時代にはそんな好条件はありませんでした。
この国の憲法では、住み場所の自由が保障されているにもかかわらず。

最近では、転居を伴う転勤の辞令やリモートから出社への切り替えの指示がでれば、転職するきっかけになるようです。

私はこれが本来あるべき姿だと思います。
雇用側(会社)と従業員は対等の立場であるので、転勤ができない事情のため、転職するということが当たり前だと思いますし、共働きが当たり前の今は、家族のことを考えて転勤を断るということも致し方ないと思います。

住みたい場所に住むための試行錯誤

私自身は何度か転職の経験があります。全国転勤は本当に懲り懲りだったので、転職の時の譲れない条件として、応募先企業や転職エージェントに伝えました。

その時、ほとんどの場合、応募先企業の人事担当者や転職エージェントの担当者の方は顔が曇ります。
中には明らかに不機嫌になって、怒り出す人さえいました。要はプロ意識に欠けている、とか、贅沢言うな、と言うことでしょうか?

今の時代はそんなことで怒り出す人事担当者はいないと思いますが、私が会社員時代はそうでした。ほんの10年前ぐらいの話です。

プロフィールでも書いた通り、その当時は会社員を続けている限り、転勤や単身赴任に怯えて生活しなければならないのか、そうかと言って転職しようにも、転勤なしの条件が叶えられないと落胆していました。

当時、勤めていた会社が他社に買収されることをきっかけに、フリーランスになった(いい条件で転職できなかったからでもありますが)わけですが、今振り返ってみても、この選択は正しかったと思うし、後悔はありません。

地元に戻ってみて

大阪南部に位置する泉州地域。出身地である場所に今は住んでいます。会社員を卒業してからは、転勤を心配することがなくなりました。

私の実家は、地元で商売をしているわけではなく、ごく普通の会社員である親父と専業主婦の母親の家庭です。

だから地元に戻らなくてはいけない理由はなかったのですが、今は実家から徒歩10分以内の場所にアパートを借りて、夫婦二人で住んでいます。

私の両親も高齢になるにつれて、できていたことができなくなったりということがあるため、少なくとも当面は地元を離れることはなさそうです。

地元に戻って思うことは、同級生が地元にほとんど残っていないということです。この地域は古くは繊維産業が盛んで、小学校の同級生にも、繊維とその関連の商売を営む家が比較的多かったと記憶しています。

私が会社員時代に地元を離れていましたので詳しいことは分かりませんが、その後時代の変化とともに、繊維産業が衰退していき、実家が会社や商店を営んでいた家も廃業するケースも増えていたようです。そうなると高齢者向けのサービスを提供している事業者ばかりになり、魅力が衰えていると思います。

フリーランスになったので、地元の商工会議所にも登録して、経営者交流会にも参加しましたが、地元の経営者は、なんとか生き残っている繊維関連企業の2代目や3代目、高齢者向けの事業を営んでいる(繊維関連から商売替したケースが多い)経営者が中心で、フリーランスになったという(しかもITで)変わり者は私ぐらいでした。

今回はネガティブな内容になってしまいましたが、好きな場所に住んでいるということについては、満足しています。

地方でフリーランスで生き残るための試行錯誤について、今後も色々と書いていきたいと思います。

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