こんにちは。
本日は、最近読んで良かったと思える本のご紹介です。
多くの人が参考できる体験談
目次
【LEVEL1 マインド編】
・うつ病前の自分に戻ろうとしない
「前の自分」に戻るよりも「新しい自分」をつくり上げる
・村人Aとして生きる
サブキャラにも楽しく生きる権利はある
・無理しない=消費量<回復量の状態
省エネモードで1日の消費エネルギー量を減らす
・うつは、ほぼ「老い」
「あの頃には戻れない」と理解することが回復への第一歩
・感情をコントロールしない
自分の気持ちにフタをせず“感情迷子”からの脱却を
【LEVEL2 思考編】
・何も考えない時間をつくる
何もせず「ボーッとする」無意味な時間が休息になる
・自分の過去と向き合う
人生のイベントを振り返り、うつ病の原因を突き止める
・頭のなかにゴミ箱フォルダをつくる
嫌な記憶を上書き保存し、負の感情や過去を浄化
・自分の振り幅を許す
理想の結果に到達しなくても「そんな日もある」と受け入れる
・死を短期・中期・長期で考える
どうせ死ぬなら期限まで思いきり楽しむ
【LEVEL3 生活習慣編】
・小麦は食べない
メンタルによくない食べ物は、ゆるやかな禁止で遠ざける
・こだわらないことにこだわる
人の目は気にしない 洋服は「着られればいい」
・朝散歩はできなくていい
夜行性上等、セロトニンより大切なもの
・常にバッティンググローブを持ち歩く
「したいこと」がいつでもできるように備える
・「松のや」で朝ごはんを食べる
社会復帰へ向けて外的刺激を少しずつ増やす
【LEVEL4 人間関係編】
・ひとりごとを言う
自分のなかにあるモヤモヤを、とにかく外に吐き出す
・嫌われるのはあたりまえ
「全員に嫌われたくない」と、大切なひとりを見逃すことになる
・「嫌です」と言う練習をする
いざというときに言えるように、冗談でも普段から口に出す
・帰省はしなくていい
苦しくなるぐらいなら親には会わない
・友達はいらない
うつ病の人の人間関係は、損得で考えてOK
【LEVEL5 仕事編】
・週2のバイトで生き延びる
メリハリをしっかりつけて、週2で楽しく働くコツ
・収入源を複数持つ
収入源も人間関係も、ひとつに依存するのは危険
・ドタキャンするつもりで働く
日々のスケジュールは白紙 すべてはその日の自分次第
・言われた仕事だけをやる
「頼まれたこと」だけをシンプルにやる
・うつ病の人がやってはいけない仕事
自分の「疲労量」を把握し、ストレスの少ない職場を見つける
読んでみた感想
著者のデラさんは、20代でメンタルダウンを経験し、9年間、再発で苦しみながらも試行錯誤して、今は穏やかに過ごされているそうです。
この本はメンタル不調に悩む多くの方にとって参考なると思います。
うつやメンタルダウンを経験した方の体験談は今の時代はたくさんの書籍で読むことができます。私もたくさんの体験談を書籍やネットの記事で読みました。
メンタルダウンからの回復期には、多くの問題が立ちはだかります。
メンタルダウンを経験すると、精神的に穏やかに過ごすことがそもそも難しい。
加えて、働くことができないため、大抵はお金の不安でさらに苦しむことになります。
でも、これまで世に出ていた体験談の多くは、元々何かの才能に恵まれていたり、実家が資産家、有名人・著名人、勤務先が大企業などで復職のサポートが手厚いなど、多くの人が真似できないものが多かったと思います。
(このように表現すると著者のデラさんに失礼ですが)
この本は、有名人・著名人でもない、何か人並み以上の才覚に恵まれているわけではない多くの方にとっては、生き方や人生観を見つめ直すときに役にたつ(参考になる)と思います。
この本を読んでよかったと思える部分を2つ紹介します。
うつ病の前の自分に戻ろうとしない
私も以前の自分に戻ろうと必死でした。
特に収入を元の水準に戻したいと焦ってしまい、無理をしてしまい、何度も体調を崩していました。
どうしても周囲の同年代と自分を比較して、自分を苦しめるんですよね。
私の場合には、メンタルダウンした後も、しばらく会社員をしていましたが、そのときには社内の同僚と比べてしまいますし、フリーランスになった後も周りの同年代と比べて収入が少ない、なんとか追いつかないとと、自分で自分の首を絞めていました。
しかし、以前の自分に戻ろうとするのではなく、「新しい自分をつくり上げていく」ことが大切だと著者のデラさんは言います。
新しい自分をつくる過程では、「どうすれば自分が生きやすいか」という視点が大切だと説明されておられます。
村人Aとして生きる
真面目な人ほど、「この世に生を受けた以上は、何かを成し遂げたい」とか、「多くの人から認める成果を残そう」とか考えがちです。
そういうように、学校や職場で考え方を刷り込まれている気さえします。
しかし、デラさんは、「しょぼいなりに楽しい人生にしよう」と、自分自身への期待値を下げて生きるように考え方を変えたと言います。
いわば、ドラクエに出てくるサブキャラの「村人A」。みんなに愛されたり、脚光を浴びるヒーローではなく、隣にいる誰かの役に立てる人になろう、それが大切だと言います。
この表現、うまいなーというか、多くの人にとって理解しやすいと思います。
キラキラと皆んなから注目される、アイドルやスポーツ選手、企業経営者だけでは世の中成立しません。市井の人々が必ず必要です。
今の私の身の丈にあわない目標に固執して、体調を崩して時間を無駄にするのではなく、自分にできる仕事をして、誰かの役に立とうと気持ちを切り替えることができました。
まとめ
私もそうですが、落ち込んでいる時や今後の生き方に迷ったときには、先輩方の体験談には非常に助けられます。
他にも多くの方に役に立つエピソードがありますので、気になる方はぜひ手にとってお読みください。