カテゴリー: フリーランスの生活

  • フリーランスがアルバイトするのも悪くないと思う理由

    フリーランスがアルバイトするのも悪くないと思う理由

    こんにちは。迷走中のエンジニア Lazydog です。

    フリーランスになってから、早いもので7年以上が経過しました。もちろん、最初から順風満帆だったわけではありません。

    フリーランスなので、収入が不安定ということは頭では理解していても、実際にその状況に置かれた場合、精神的に耐えられなくなってしまうという声もよく聞きます。

    今回はフリーランスとして働く方向けに、収入を少しでも安定させて、精神的にも安心できる工夫(防衛術といってもいいかもしれません)について考えてみたいと思います。

    本業の仕事は妥協しない方が良い

    フリーランスとして、仕事が途切れないように営業活動を頑張るということは当たり前ですが、私はどんな時でも、ご自身の本業のお仕事を選ぶ基準だけは妥協しない方が良いと思います。

    • 金額面で妥協する(値引きする)
    • 無理な条件でも引き受ける
    • 取引先にお願いして、仕事を回してもらう(追加で仕事をもらう)
    • etc

    このように本業の仕事で無理をすれば、後々で響いてきます。(もちろん、悪影響という意味です)

    仮に、金額面で妥協して一時凌ぎと思っても、相手側からすれば安いに越したことはないわけですから、次回以降もそれが当たり前になってしまうという懸念。

    条件面もそうですね。無理なスケジュールをその一時できたとしても、発注側からすれば「他に断られても、依頼できる便利な外注先」としか思われないかもしれません。

    取引先への依存度も高くなれば、確かに契約中は収入が増えるかもしれませんが、社員ではないので、切られる時は切られます。

    極端な話、1社依存の状態で突然契約終了となった場合、翌月から無収入となってしまいます。

    このような理由で、収入が少ない時に焦って、条件面を妥協することはやめた方が良いと思います。

    生活費を稼ぐための臨時アルバイト

    しかし、収入が途絶えてしまっては生活が成り立たないといのもまた事実。そのために、本業を妥協して仕事を確保するのではなく、臨時アルバイトで凌ぐ方が良い。というのが私の考えです。

    私が考える臨時(短期、あるいは単発)のアルバイトのメリットはこんな感じ。

    • 生活費を補填する収入をすぐに確保できる
    • 本業に関連のないアルバイトであれば悪影響を少なくできる
    • アルバイト先での人間関係に悩む必要がない
    • デスクワークの多い人は、運動不足解消になる
    • 気分転換になる
    • etc

    アルバイトは基本的に採用してもらってきちんと働けば、お給与が支払われます。これは大きなメリットではないでしょうか。資金のショートは防ぐことができますので。

    アルバイト先でも人間関係に気を遣うことはあるかもしれませんが、あくまで臨時的なもの、急場凌ぎと捉えれば、そこまで自分自身を精神的に追い込まなくて済みます。

    また、私のようにデスクワーク中心のフリーランスの方には、気分転換や運動不足解消にもなると思います。

    やってみてよかったアルバイト

    フリーランスになってからの7年間で、収入が少なかった時にアルバイトをしています。ここではお勧めアルバイトを紹介します。なるべく専門知識がなくてもできて、地方でもできる仕事に絞りました。

    ポイントは本業に悪影響が少ないこと、勤務日の調整など柔軟に働けることです。

    • 登録型の派遣アルバイト
    • 塾講師
    • 試験監督
    • 試験の採点(委託)
    • キッティング業務、テスター
    • 清掃

    登録型の派遣アルバイト

    派遣会社に登録して、専用のサイトやアプリで自分の働きたい日にエントリーする形になります。

    仕事内容は事務所の移転作業の補助要員、コンサートやイベント関連の準備、後片付け、トラックの横乗り、倉庫作業など。

    このアルバイトは、シフトが柔軟に調整できる点が最大のメリット。本業の予定を最優先できます。専用サイトやアプリで自分が働きたい日を選び、本業の仕事が忙しい時には、勤務不可と申請しておけばオーケー。シフトのリクエストを聞いてくれない、あるいは専用のサイトがなく、毎度電話しなければいけないような派遣会社は避けるべきです。

    • 時給:1,200円ぐらい
    • お勧め度:普通
    • 勤務する日時:平日、週末
    • 1回の勤務で拘束される時間:案件による

    私の場合、数社に登録しておいてお仕事情報をメールで受け取るようにしておくだけで、いざとなれば応募して働ける、と気持ちの切り替えができ、精神的に安定しました。

    塾講師

    大学生がするバイトのイメージですが、社会人の塾講師の方も最近は増えているようです。

    私は勉強が得意ではなかったのですが、子供向けプログラミング授業の講師ということでアルバイト採用してもらいました。塾講師のアルバイトの場合は、丸一日拘束されることは少ないため、前後の時間を本業に充てることができます。

    学生時代は勉強が得意だった、お子さんとのコミュニケーションを楽しめる方であれば、良い気分転換になるかもしれません。

    • 時給:1,200円ぐらい
    • お勧め度:普通
    • 勤務する日時:平日の夕方、週末
    • 1回の勤務で拘束される時間:3-6時間程度

    試験監督

    入試や資格試験の試験会場や学習塾の会社で実施される模試の試験会場で、試験監督として臨時でアルバイトできます。

    ほとんどの場合には週末や祝日に試験が行われるため、平日の本業に悪影響が少ないです。ただし、頻繁に試験がないので、多くの収入を得るのは難しいかもしれません。

    • 時給:1,200円ぐらい
    • お勧め度:高
    • 勤務する日時:週末
    • 1回の勤務で拘束される時間:8-10時間程度

    試験の採点

    学習塾や予備校の模試などを業務委託で、採点するお仕事です。業務委託契約になる場合が多いようですが、自宅でお仕事できる点が最大のメリット。本業の合間、スキマ時間を使って、お仕事できます。ただし、収入面は低め。

    • 時給:時給換算で、1,100円程度になる
    • お勧め度:普通
    • 勤務する日時:自由
    • 1回の勤務で拘束される時間:自由

    キッティング業務

    キッティング業務は企業が入れ替えるパソコンやサーバーを手順書通りに設定する仕事です。専門知識が必要なエンジニア向けと思われる方がいるかもしれませんが、手順書通りに操作するだけなので、基本的に誰でもできます。

    テスターのお仕事は、開発が終わったWebサービスやアプリをユーザーに引き渡す前に不具合がないか確認するお仕事。こちらも手順書の通りに作業して、報告書に入力する作業の繰り返しになるので、パソコン操作が苦手でなければお勧め。

    報酬も他のアルバイトと比較すると若干高め。ただ、いつも一定の仕事があるわけではないのが、難点。

    • 時給:1,200-1,500円ぐらい
    • お勧め度:高
    • 勤務する日時:平日が多い
    • 1回の勤務で拘束される時間:8時間程度

    清掃

    時給は低め(最低受給の場合もある)ですが、あまり難しい作業ではないので、精神的にラクなこと、私のようにデスクワークが中心のフリーランスには良い運動になるので、お勧めです。

    • 時給:1,100円ぐらい
    • お勧め度:普通
    • 勤務する日時:平日、週末(希望は通りやすい)
    • 1回の勤務で拘束される時間:案件や現場による

    フリーランスとしてしぶとく生き残るために

    どのような選択をするかは最終的には自由ですし自己責任だと思いますが、フリーランスとして生き残ることを最優先にした場合には、恥ずかしさなど捨てて、しぶとく、たくましく、したたかに、あらゆる方法でどんな時でも最低限の収入を確保すべきかな、と思います。

    今回はそんなお話でした。

  • 住みたい場所に住むことは難しいのか?

    住みたい場所に住むことは難しいのか?

    こんにちは。迷走中のエンジニア Lazydog です。

    今回の記事はネガティブな内容を含んでありますので、不快に思われる方はこのページを閉じてください。

    タイトルの通りですが、「住みたい場所に住むということは難しいのか?」について、少し書きます。

    まず、私は今現在は住みたい場所に住んでいます。だからその意味では幸せです。でもそれは会社員という立場を卒業したから。

    転勤・単身赴任が多かった会社員時代

    私も会社員時代の13年間は常に転勤、単身赴任がいつくるかわからないと、怯えていました。そんな大袈裟なと言われるかもしれませんが、私の中で会社員をやめようと思った大きな要因のひとつです。

    自分の意思で、行ったことのない場所に旅行してみる、あるいは住んでみるとは違い、転勤や単身赴任は私にとってとても苦痛でした。

    結婚してからは、単身赴任や転勤の話で夫婦喧嘩になったことさえあります。ものすごくストレスがかかる日々でした。

    私の奥さんは、正社員として働いていますが、経理を専門としているため、本社勤務であり、まず転勤がありません。それに加えて私は、SE(システムエンジニア)という職業上、極端にいえばプロジェクト単位で住む場所が変わったりします。

    一度、会社がセキュリティインシデントを起こして、1週間単位で全国のクライアントを飛び回ったこともあります。

    転勤や単身赴任を経験した方だと共感してもらえることはあると思うのですが、転勤・単身赴任は出費が多いです。いくら引っ越し費用を会社側が負担してくれるとはいえ、それは生活コストのほんの一部です。

    独身の立場で引っ越しがストレスにならない人であれば、会社の経費で旅行させてもらえるという解釈もできるかもしれませんが、結婚していたり、ましてやお子さんがいれば、お父さんの立場は悲惨です。

    そもそも、なぜ(おもに男性だけ)正社員だけが、安定したサラリーと引き換えに会社命令ひとつで全国転勤しなければならないのでしょうか。

    会社側の主張は、日本での正社員は簡単に解雇や雇い止めできないので、仕方ないというものだと思いますが。

    今は、正社員でも「転勤なし、フルリモートワーク可能」といった条件でも就職できるようですが、私が会社員を経験した時代にはそんな好条件はありませんでした。
    この国の憲法では、住み場所の自由が保障されているにもかかわらず。

    最近では、転居を伴う転勤の辞令やリモートから出社への切り替えの指示がでれば、転職するきっかけになるようです。

    私はこれが本来あるべき姿だと思います。
    雇用側(会社)と従業員は対等の立場であるので、転勤ができない事情のため、転職するということが当たり前だと思いますし、共働きが当たり前の今は、家族のことを考えて転勤を断るということも致し方ないと思います。

    住みたい場所に住むための試行錯誤

    私自身は何度か転職の経験があります。全国転勤は本当に懲り懲りだったので、転職の時の譲れない条件として、応募先企業や転職エージェントに伝えました。

    その時、ほとんどの場合、応募先企業の人事担当者や転職エージェントの担当者の方は顔が曇ります。
    中には明らかに不機嫌になって、怒り出す人さえいました。要はプロ意識に欠けている、とか、贅沢言うな、と言うことでしょうか?

    今の時代はそんなことで怒り出す人事担当者はいないと思いますが、私が会社員時代はそうでした。ほんの10年前ぐらいの話です。

    プロフィールでも書いた通り、その当時は会社員を続けている限り、転勤や単身赴任に怯えて生活しなければならないのか、そうかと言って転職しようにも、転勤なしの条件が叶えられないと落胆していました。

    当時、勤めていた会社が他社に買収されることをきっかけに、フリーランスになった(いい条件で転職できなかったからでもありますが)わけですが、今振り返ってみても、この選択は正しかったと思うし、後悔はありません。

    地元に戻ってみて

    大阪南部に位置する泉州地域。出身地である場所に今は住んでいます。会社員を卒業してからは、転勤を心配することがなくなりました。

    私の実家は、地元で商売をしているわけではなく、ごく普通の会社員である親父と専業主婦の母親の家庭です。

    だから地元に戻らなくてはいけない理由はなかったのですが、今は実家から徒歩10分以内の場所にアパートを借りて、夫婦二人で住んでいます。

    私の両親も高齢になるにつれて、できていたことができなくなったりということがあるため、少なくとも当面は地元を離れることはなさそうです。

    地元に戻って思うことは、同級生が地元にほとんど残っていないということです。この地域は古くは繊維産業が盛んで、小学校の同級生にも、繊維とその関連の商売を営む家が比較的多かったと記憶しています。

    私が会社員時代に地元を離れていましたので詳しいことは分かりませんが、その後時代の変化とともに、繊維産業が衰退していき、実家が会社や商店を営んでいた家も廃業するケースも増えていたようです。そうなると高齢者向けのサービスを提供している事業者ばかりになり、魅力が衰えていると思います。

    フリーランスになったので、地元の商工会議所にも登録して、経営者交流会にも参加しましたが、地元の経営者は、なんとか生き残っている繊維関連企業の2代目や3代目、高齢者向けの事業を営んでいる(繊維関連から商売替したケースが多い)経営者が中心で、フリーランスになったという(しかもITで)変わり者は私ぐらいでした。

    今回はネガティブな内容になってしまいましたが、好きな場所に住んでいるということについては、満足しています。

    地方でフリーランスで生き残るための試行錯誤について、今後も色々と書いていきたいと思います。

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